宇都宮市 3 枠内の城名を触ると、縄張り図にジャンプします
◆@記号SKは、現地調査の生DATA=スケッチを示す
◆A『 』内の城は、調査したが、遺構が見あたらない城を示す。
この場合、縄張り図の代わりに、地籍図や写真等を掲載している。
(注)遺構が無いからと言って、そこを城として否定しているわけでない。
◆B図は断りのない場合、上面が北を示す。
パソコンの特性上、縄張りをすべて画面上に掲載できていない場合がある。
伊釜山sk 電子国土・位置へのリンク
第1回 宇都宮市・伊釜山って何処? 2013/05/25 |
情報があった。 インターネット含めて複数あったのだが、簡単にまとめるとこんな所か。 古賀志山の山麓に伊釜山という所がある。 ああ、ダメだ!!
地元の方にちゃんと話を聞こう! |
この後、読者からの伊釜山の場所に関する情報があり・・・・・・・・・・・・・ |
第2回 伊釜山は城でした 2013/05/31 |
【解説】 伊釜山は城でした。 伊釜山の所在がわかり、いてもたってもいられない私。 会社帰りに無謀にも、きてしまいました。 (地図下の小学校は、孝子桜で有名な城山西小学校。) この背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものである。 現在PM5:00 山の中は、薄暗くなりかけ。 写真では明るく見えますが、夕闇が迫る。 写真は城への入口。 いくら日が長くなったとは言え、 PM5:00だと、私は、日陰が暗くて見えない。 しかも今回、調査中に磁石を落とすというハプニング・・・・・(;_;) 精測は無理と判断し、ラフ図を作成。 暫定図公開となってしまうが、雰囲気は十分わかると思う。 北の舗装路に車を止め、草刈された山道を歩くと、早速堀切が出現。 夕刻で写真がボケてしまい、すみません。 しばらく歩くと、主郭近くの堀切が現れる。 ここが、主郭を囲む帯状の曲輪の起点となる。 縦堀状になっている堀切を上部から望む。 これは反対側から見たところ。 山道で、堀切が崩されているようだ。 主郭内部は、あまり整地がされていない。 中央には、竹で四角く囲いが施してある。 ここに伝説の橿の木があったのかな? 主郭最南端の堀切。 山道で潰されているが、間違いない。 しかし、何しろ写真がピンボケだ。 主郭を見上げる。 主郭壁は、結構な高さがある。 主郭周りの壁は、非常にしっかりしている。 主郭を囲む細い曲輪は、一部空堀となっている。 このことから、この腹帯状の曲輪は、全周かつては堀だったのかもしれない。 この城、構造は単純だが、位置的には多気山と東西に並ぶ。 後北条氏襲来を意識した、多気山の支城だろうか それとも逆に多気山を監視するための城か いろいろ思案を巡らせながら、帰り道、夕日の古賀志山を望む。 また、来よう・・・・・。 とにかく 私の方位磁石を、この山で見つけた方は、ご一報ください。。。。。。。。。。。。。。。 (伊釜山、とりあえず暫定コンプリート) |
第3回 伊釜山縄張り図作成 2013/11/04 2013〜2014シーズン第四弾 |
伊釜山は城である。 約半年前、こういう結論を出しておきながら、日暮れに訪れたこの城。 しかも、方位磁石まで落とし、まともな縄張り図が描けなかった。 本日は、そのリベンジである。 成果は以下。 やはり、間違いなく城跡である。 城跡入口はカーブミラーの向こう側。 しめ縄が張られているので、すぐわかる。 |
【解説】 北のしめ縄部から少し下ると、早速堀切@に至る。 山道が堀切@中央を貫いている。 古墳にも見えなくもないが、城でしょ!やっぱ。 堀切Aの西側を見る。 縦堀状に綺麗に遺構が残る。 堀切Aの東側を見る。 こちらは平面的な堀切となっている。 さらに進むと堀切B。 かなり浅いが間違いないだろう。 堀切Bを進むと、主郭に至る。 主郭の加工は甘かったようで、 南に行くほどダラッとした感がある。 主郭のある山名は伊釜山。 しめ縄で祀られる場所に、 この山のシンボル=桜と橿の木があった。 堀切C かなり浅くなってしまっているが、 間違いなく堀切だ。 所変わって、主郭を囲う曲輪だ。 これは西側の曲輪。 綺麗に主郭取り巻いている。 これは東側の曲輪。 画面の奥に行くほど、立ち上がっている。 さて、地元の研究では伊釜山には一定の歴史が伝えられているが、戦国時代にまでは及ばないようだ。 しかし、私には気になる事実がある。 以下の地図をご覧いただきたい。 伊釜山は多気山城、岩崎城の中間にあるのだ。 これは何を意味するのか・・・ そう、 伊釜山は多気山に宇都宮氏が移城してきた時に 後北条氏の攻撃に備える為、 整備されているのではなかろうか。 当地は古賀志山の中腹であり、立地的には決して要害ではない。 城の構造から急ごしらえの感が否めない伊釜山。 居住目的の城とは思えない。 私には、物見をかねた多気山の補佐のように見えるのだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・結局、半年前無くした方位磁石は出てこなかった・・・・グッすん。 (伊釜山完了) |