宇都宮市4 枠内の城名を触ると、縄張り図にジャンプします 



 ◆①記号SKは、現地調査の生DATA=スケッチを示す
 ◆②『 』内の城は、調査したが、遺構が見あたらない城を示す。
   この場合、縄張り図の代わりに、地籍図や写真等を掲載している。
   (注)遺構が無いからと言って、そこを城として否定しているわけでない。
 ◆③図は断りのない場合、上面が北を示す。
  パソコンの特性上、縄張りをすべて画面上に掲載できていない場合がある
。  

雨乞山城sk




    

    雨乞山城sk    電子国土・位置へのリンク 

 布団と城   2014/11/08

 プロローグ

 女房:「今日って、天気どう?」

 管理人『そんな悪くないみたいだよ、日も出てるし。』

 女房:「じゃあ悪いんだけど、洗濯物干しておいてくれない?」

 管理人『OK~』


  今日は土曜日だが、彼女は仕事であった。
  女房はそう言うと、そそくさと出かけて行ってしまった。

  管理人は休みなので、城に行こうと考えていた。
  しかし、まぁ仕方がないので、洗濯機を回し、軒先に洗濯物を干して出かけた。


   ”ついでに、
布団も干していくか。。。。” 


   管理人は、女房に頼まれもしない
布団も干すことにした。


        
・・・これがいけなかった______

             
 
 

 本日選んだ城は、雨乞山城。
 多気山の北方1.5kmにあり、宇都宮射撃場の裏山である。

 当ホームページでも紹介している、”田中城”の背後の山でもあり、
 この城との関連性は容易に指摘できるところである。

 間違いなく宇都宮氏関連の城であろう。


        



 山が近づき、山容を観察すると、凄い岩山であることに気づく。
 写真ではわかりづらいが、東面は断崖絶壁となっている。
 古賀志山含め、このあたりの山は岩山が多い。

            しかし、いい天気だ。



        




 農作業をしているオバちゃんに登山道を聞く。

 「この先のお墓の横から上がるといいよ。でも、雨乞山って城なのかい?」

 地元でも雨乞山が城であることは知られていないらしい。
 まぁなにせ、最近城と確認されたばかりだから、仕方ないか。。。。

 「猪が多いから、何かあったら山から大声かけなさい。ここでも聞こえるから。」

 本当に、ご親切なオバちゃ・・・・
(もとい)ご婦人であった。
 ありがたい事です。







 ご婦人と別れ、ほどなく歩くと、お墓が現れる。

 左写真のお墓を右手に見る細い道がある。

 これが、雨乞山の登山道である。











 

 

 途中で道は薄くなり、間伐林の間を直登。

 傾斜が段々きつくなる。

 歩いていくと、どんつきで、大きな岩盤の壁に突き当たる。








              ◆現地縄張り図


 

 【解説】        

 
 さて、
 岩盤を避け、回り込むと_____
 



 


 __尾根上にこのような
大岩が見える。

 雨乞山の虎口か!?

 と思いきや、後にわかるが、主郭よりは程遠い。


 










                

      

  ◆雨乞山彩色図

            
 

 最高所の主郭に着いた。

 特徴的なのは、この城は、東前面が岩盤で覆われている事である。
 この山容を見れば、敵兵も怯むのは間違いない。


 しかしながら、現在、この山は荒れている。
 木々に遮られ、視界も悪く、写真映えがしない。


 仕方なく撮ったのが主郭より北方、
北側③番の堀切
 結構大きなものだが、ホント写真だと良くわからない。
 この先にも遺構が続く。

   


この城で『堀』と認められるのは
8箇所である。


主郭南側には3箇所。
(南側①~③番)
北側は5箇所。
(北側①~⑤番)

























 所変わって、
主郭南側①番の堀切

 堀の中から撮ってみたが、
 こっちのほうがわかりやすいか。。


 この左手に、カニ手の様な
 土塁を伴う虎口がある。




 






               
しかし、相変わらず、城の写真って難しい。


     
 

 
 雨乞山の歴史はわからない。
 ただ、その山麓に田中城がある事から、麓の城と山の城ということで、
 その関連性が伺える程度である。


 



 
エピローグ

  
スケッチブックに縄張り図を描きながら、あともう少しまで来たところで、携帯が鳴る。
  女房からのラインである。

   
『天気が悪くなってきそうだから、出来たら洗濯物取り込んどいてね!』



   
『んっ?・・・なに!?』



      
あたりを見回すと、確かに暗い。青かった空は何処へやら・・・。

           






           
・・・・ っ!

                      布団!

                         

            



                            

            
大体、雨乞山(あまごいやま)城。
          城の名前も良くなかった・・・





          管理人の城見学は、いつも時間がない。



                    
(雨乞山終了)
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